スマホアプリの頂点を決める「App Ape Award2017」を取材 大賞はアプリ部門『LIMIA』、ゲーム部門『アズールレーン』が受賞

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 去る2018年2月7日、スマホアプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」を手掛けるフラー株式会社は、スマホアプリの頂点を決める「App Ape Award2017」を開催しました。

 App Ape Awardは、2016年11月からの1年間で月間アクティブユーザーの伸びが著しかったアプリを部門別にノミネート。最も人気のアプリを決める「アプリオブザイヤー」を当日のユーザー投票と事前のSNS投票で選出されます。

 今回のApp Ape Awardは、前年に比べ大幅に規模を拡大。すべてのアプリ開発者にとってのお祝いの場であるApp Ape Awardアプリオブザイヤー授賞式と、豪華登壇者によるアプリマーケットセミナーの二本立てで開催。本稿では、「アプリオブザイヤー」を中心に当日の模様をお届けします。

 

ゲームアプリ市場の現況について

 「アプリオブザイヤー」開催前に、フラー 執行役員 最高マーケティング責任者である杉山信弘氏より、「2017年ゲームアプリ市場の振り返り」の講演がありました。杉山氏によると、総ユーザー数が変わっていないものの、市場全体のMAU(Monthly Active Users – 月間アクティブユーザー数)は減少しており、競争は激化の一途を辿っているとのこと。

 一方、台頭してきている市場として、ショッピングアプリ市場を挙げました。同市場の総ユーザー数は、MAUと共に上昇。「Yahoo!ショッピング公式アプリ」や「Androidアプリ」など既存アプリはもとより、2017年において、日本人の買い物文化を著しく変えたフリマアプリ「メルカリ」の存在が大きいのでしょう。

 このように、ゲームアプリ市場が置かれた状況は、可処分時間を漫画やショッピング、メディアなど他のエンターテインメントアプリに取って代わってしまう恐れが十分にあります。ゲームアプリ市場の中だけで競争が行われるのではなく、もはやアプリ市場全体に目を向ける必要があるのかもしれません。

 ここでゲームアプリ市場に話を戻し、杉山氏は2017年以前にローンチしたタイトルのなかで、特に成長を続けているタイトルとして、『Fate/Grand Order』(提供:Aniplex Inc.)、『クラッシュ・ロワイヤル』(提供:Supercell)の2タイトルを挙げました。

 このタイトルに共通している点は、ローンチ後1年以上経過していても、毎日使っているユーザーの割合が非常に高いということです。ヘビーユーザーを指し示す赤い帯がどちらも40%以上を超えており、熱狂的なユーザーを抱えていることが分かります。App Apeでは、こうしたユーザー属性・推移を可視化できるのも特徴です。

 

2017年を代表するアプリが続々受賞

 さて、ここからは「アプリオブザイヤー」の発表に移りました。はじめに協賛企業賞の発表です。協賛企業賞には、「Appliv賞」「Appliv Games賞」「Forbes賞」の3つが選出されました。

■Appliv賞
Pairs(株式会社エウレカ)
Facebook(フェイスブック)を活用した人気の婚活・恋活マッチングサービス。会員数は国内最大級の700万人、開始から約5年半で、延べ5600万組のマッチングを記録。結婚の報告も多数あり、インターネットでの出会いのイメージを変えてきました。

▲受賞理由は、選考企業の社員が「Pairs」で知り合い「結果的に結婚までした」というエピソードを披露。マッチングアプリの台頭は肌で感じていましたが、「これほど身近な人にまで影響があるのは感慨深い」とコメント。一方で登壇した「Pairs」の担当者は「私共のサービスを退会するときのアンケートで、多くの方々から“マッチングできた(結婚含む)”とのご報告が多く寄せられています」と、社会的に意義のあるサービスであることを改めて語ってくれました。

 

■Appliv Games賞
リネージュ2レボリューション(ネットマーブルジャパン株式会社)
PC向け MMORPG『リネージュ』シリーズにおいて、日本を含む世界各国でサービスを展開し人気を博している『リネージュ2』を、手軽にスマートフォンで遊べるように進化させたモバイルMMORPG。多くのユーザーが集まるフィールドは、スマートフォンゲーム史上最大規模のオープンワールドとなっており、広大なマップを移動できます。

▲「スマホ向けMMORPGを根付かせた先駆者。今後も目が離せないアプリ」と選考企業から称賛された同作。ネットマーブルジャパンの担当者は、「ユーザー様だけではなく、お取引様からもご声援をいただいています」とコメント。さらに今後の同社の展開として、「2018年も魅力的なラインナップを揃えています」と語ってくれました。

 

■Forbes賞
TikTok(BYTEMOD株式会社)
若者を中心に人気を博しているショートビデオコミュニティ。友達を作ったり、自分なりの個性ある動画を撮ったり、オリジナルサウンドを利用して色々なタイプの動画を作成できます。自分の個性や、ダンス、演出など豊富なコンテンツをアップロード可能。

▲今最も若者の間で流行しているアプリとして選出された「TIkTok」。選考企業からは「ミレニアム世代の考え方や思考が詰まっているアプリ」と評価。「TIkTok」の担当者は「日本の若い人たちの間で流行っているのに驚きました。この楽しさを今後も広めていきます」と述べました。

 

 続いては、事前投票によるユーザーから最も人気が高いアプリを表彰する「Most popular apps of the year 2017(アプリ部門)」、「Most popular games of the year 2017(ゲーム部門)」の発表です。まずはノミネートタイトルから見ていきましょう。

■Popular apps of the year 2017(アプリ部門)
・SHOWROOM(SHOWROOM株式会社)
・GANMA!(コミックスマート株式会社)
・Pairs(株式会社エウレカ)
・AbemaTV(株式会社AbemaTV)
・丸亀製麺(株式会社トリドールホールディングス)

 

■Popular games of the year 2017(ゲーム部門)
・アナザーエデン 時空を超える猫(株式会社Wright Flyer Studios)
・なめこの巣(株式会社ビーワークス)
・バンドリ! ガールズバンドパーティ!(株式会社Craft Egg、株式会 社ブシロード)
・ミルクチョコ-オンラインFPS(GameParadiso)
・Fate/Grand Order(ディライトワークス株式会社)

 

 そして、栄えある「Most popular~」に輝いたのは、アプリ部門は動画ファッションメディア「C CHANNEL」、ゲーム部門は音楽ゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」がそれぞれ受賞しました。

■Most popular apps of the year 2017
C CHANNEL(C Channel株式会社)
“女子の知りたい!”を1分動画で解決するアプリ。メイク、ヘアアレンジ、レシピ、ネイル、DIYなど、見ているだけで女子力アップの動画が満載で、今や月間6億再生を突破。プロの美容師、ネイリスト、人気読者モデル、スタイリスト、フードコーディネーターなどの専門家がもっと可愛くなれる情報を提供してくれるのが魅力。

▲登壇した「C CHANNEL」の担当者は、代表の森川亮氏に花を持たせようと、同社SNSのフォロワーに向けて投票を呼び掛ける動画を投稿したとのこと。こうした活動が実を結び、見事「Most popular apps of the year 2017」を受賞……したのですが、「先ほどまでセッションで登壇していたのですが、予定がありこの場には居ません」と担当者も苦笑い。しかし、栄えある賞を受賞したことには変わりありません。おめでとうございます!

 

■Most popular games of the year 2017
アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
『アイドルマスター ミリオンライブ』の新作スマホアプリ。ステージでのライブやお仕事、劇場でのコミュニケーションを通じて、765ミリオンオールスターズのアイドルたちをプロデュースしていきます。3DCGで表現されたライブパフォーマンスは必見。

 

 続いては、2017年で特に話題を集めたアプリを選出する「特別賞」です。

■特別ゲーム賞
どうぶつタワーバトル(Yuta Yabuzaki)
かわいくリアルな動物を積んでいくゲーム「どうぶつタワー」を、オンラインでみんなと楽しく対戦できるゲームアプリ。順番にどうぶつを積んでいって先に落とした方の負け。そのシンプルさと奥深さ、そしてシュールさにたちまち火が付き大ブレイク。

▲2017年、インディーゲームとして大きな話題となった「どうぶつタワーバトル」。同時期にリリースされた人気タイトル「どうぶつの森 ポケットキャンプ」に匹敵する話題性を兼ね備えていました。登壇したYuta Yabuzaki氏は、「途中、上手くいかなくて苦しいこともありましたが、昨年末にかけて色々な方が盛り上げてくれました」と感謝の気持ちを述べ、受賞の喜びを語ってくれました。

 

■特別アプリ賞
イオンお買い物(イオンリテール株式会社)
イオンのおすすめ商品、各種キャンペーン、店舗のチラシなど、イオンのお買物情報が満載のアプリ。さらに、会員登録をするとおトクなクーポンが利用できます。

▲じつは、「App Ape Award」においてイオングループのアプリは3タイトルもノミネートされています。成長率も著しく、アプリ単体だけではなくグループ全体として盛り上げていく姿勢が評価されました。

 

 続いて、いよいよ「Game of the year 2017」及び「App of the year 2017」の発表です。選出された優秀賞と共に紹介していきます。

■Game of the year 2017 優秀賞
・バンドリ! ガールズバンドパーティ!(株式会社Craft Egg、株式会社ブシロード)
・Fate/Grand Order(ディライトワークス株式会社)
・逆転オセロニア(株式会社ディー・エヌ・エー)
・A3!(株式会社リベル・エンタテインメント)
・クラッシュ・ロワイヤル(Supercell株式会社)

 

■App of the year 2017 優秀賞
・スタディプラス(スタディプラス株式会社)
・メルカリ(株式会社メルカリ)
・ピッコマ(株式会社カカオジャパン)
・UNIQLO(株式会社ユニクロ)
・クラシル(dely株式会社)

 

■Game of the year 2017
アズールレーン(株式会社Yostar)
世界中の艦船を可愛い少女に擬人化した艦船を操作するシューティングRPG。リリースからわずか2ヶ月で登録ユーザー300万人突破、App Storeのセールスランキングでは首位を記録し、昨年末にはTVCMが放映されるなど、話題に事欠きませんでした。

▲2017年を飾るゲームアプリは『アズールレーン』。ユーザーファーストの視点の重要性の再確認とともに、ゲーム運営そのもののあり方に一石を投じた象徴的な出来事で、思わず納得の受賞です。

 

■App of the year 2017
LIMIA(リミア株式会社)
住まい・暮らしのアイデア満載の情報アプリ。DIY・インテリア・100均・収納・家づくり・手作り雑貨・料理レシピなどの記事を毎日投稿しています。気に入った記事(アイデア)や写真(フォト)はどんどん保存(クリップ)して、自分だけのアイデア集が作れます。

▲「App of the year 2017」受賞理由に、フラー代表取締役CEO 渋谷修太氏は「真摯にユーザーと向き合い、一年間で急成長させたのは数値にも表れています」と評価。一方でリミアは「App Apeのヘビーユーザーです。色々なデータを見てKPIを目標にしていました。導入からわずか一年後にこういう賞を受賞できるとは思ってもいませんでした」とコメント。

 

 以上で「App Ape Award2017」の授賞式は終了です。最後に、フラー代表取締役CEO 渋谷修太氏より閉会の挨拶が行われました。渋谷氏は、受賞された事業者に感謝とお祝いの言葉を述べると共に、「App Ape Award」を始めた理由を語ってくれました。

 前述しているように、「App Ape」はアプリのユーザー属性や詳細なデータを可視化できるサービスです。しかし、渋谷氏いわく「まだまだブラックボックス化している市場」と指摘。だからこそ数値や属性、ひいては“何が流行っているのか”など、少しでも可視化していくことで、アプリ業界全体を盛り上げていきたいという思いから始まったといいます。

 渋谷氏は、「日本のアプリ事業者はすごいです。今後海外進出する際もサポート出来ればと思っています。日本のアプリ事業者が世界に羽ばたいていく姿を、データと共に見続けていけたら、こんなに幸せなことはありません」と語り、会を締めくくりました。

 なお、当日は渋谷氏の粋な計らいで、アメリカ合衆国のアプリ利用データを、期間限定で「App Ape」上で無償提供するという、サプライズを発表! 事前申し込みは下記のリンク先をチェックしてください。

https://ja.appa.pe/contact/get-us-data/

 「App Ape Award」は来年も開催される予定で、さらに規模を拡大していくようです。

 

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