LINE、広告事業の成長により大幅な増収 クラウドAIプラットフォーム「Clova WAVE」を正式販売開始

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【決算概要】

 LINE株式会社は10月25日に2017年12月期第3四半期の決算を発表した。第3四半期連結期間(2017年1月1日~9月30日)の業績は、売上収益1212億3300万円(前年同期比17.4%増)、営業利益244億7900万円(前年同期比33.8%増)、最終四半期利益120億7400万円(前年同期比127.2%増)となった。

 主に広告事業において、パフォーマンス型広告の新規広告商品の導入やターゲティング精度が向上したほか、メッセンジャー型広告のアカウントサービス(公式アカウント、LINE@等)が順調に成長し、大幅な増収を達成。一方大幅な増益に関しては、前四半期で言及されている通り、カメラアプリケーション事業の組織再編に伴う事業譲渡益104憶4,400万円の計上にあたる。

(出典)2017年12月期第3四半期 決算説明会資料 p13

(出典)2017年12月期第3四半期 決算説明会資料 p16

(出典)2017年12月期第3四半期 決算説明会資料 p15

 2017年9月末時点の主要4ヵ国(日本、台湾、タイ、インドネシア)における「LINE」のMAU(Monthly Active Users)に関しては、1憶6800万人(前年同期比4.1%増)となった。地域別売上は、日本74%、海外26%と依然日本の売上が半数以上を占める。

(出典)2017年12月期第3四半期 決算説明会資料 p4

(出典)2017年12月期第3四半期 決算説明会資料 p5

 

【事業状況】

 LINEは、大きく分けて広告、コンテンツ、コミュニケーション、その他の事業からなる。

 広告事業は、公式アカウントをはじめ、LINE@、スポンサードスタンプ、LINE ポイント広告、タイムライン/LINE NEWS広告等、様々なサービスを提供している。同事業における第3四半期連結累計期間の売上収益は、LINE広告が466憶3400万円、ポータル広告が78憶4100万円、累計で544憶7500万円となった。第3四半期のみで見ると、売上収益は204憶1100万円(前年同期比40.9%増、前四半期比16.6%増)。

 引き続き公式アカウント等の従来からのメッセンジャー型広告の伸びに加え、2016年6月にリリースしたLINE Ads Platformによるタイムライン面やLINE NEWS面に掲載されるパフォーマンス型広告が大きく増加し、売上収益の拡大に貢献した。

(出典)2017年12月期第3四半期 決算説明会資料 p7

 パフォーマンス型広告の進捗としては、LINEファミリーサービスに広告掲載を展開。それぞれ広告配信面は、国内で「LINE マンガ」「LINE BLOG」、海外は「LINE Today」となる。このほかプロダクトではタイムライン縦型フォーマットやLINE NEWSの動画広告導入(第4四半期予定)、営業面ではブランド広告や動画広告主の獲得強化、海外での顧客基盤の拡大に努めている。

 一方でLINE GAME、LINEマンガ、LINE占い、LINE MUSIC等のコンテンツ事業は、第3四半期連結累計期間の売上収益が304憶円となった。前四半期同様に、LINEマンガやLINE占い等のサービスが順調に増加した一方で、LINE GAMEにおいては新規タイトルのリリース本数が少なく、売上への貢献が限定的であったため、前年同期より減少する結果に。そのため第3四半期のみで見ると、98憶7900万円(前年同期比8.3%減、前四半期比2.0%減)と減収。LINE GAMEのMAUは、2,180万人と減少が続く。

(出典)2017年12月期第3四半期 決算説明会資料 p8

 スタンプや着せ替え等のコミュニケーション事業は、第3四半期連結累計期間の売上収益が231憶4100万円となった。第3四半期のみで見ると、75憶2600万円(前年同期比3.7%増、前四半期比0.3%減)と横ばいに。引き続き、2016年4月にリリースしたクリエイターズ着せ替えが着実に伸びており、クリエイターズスタンプにおいても審査期間の短縮や人気クリエイターの商材を充実させたため、売上収益が堅調に推移。

 

【見通し】

 LINEは2017年12月通期の連結業績予想を公表していない。一方で同社グループの当連結会計年度(2017年1月1日~12月31日)の売上収益は、2016年比で増収となる見通し。特に、LINE広告においては公式アカウント等に加えて、「LINEマンガ」などファミリーサービスにおける広告掲載開始等により、既存タイトルの適切なアップデートやマーケティングを実施しており、コミュニケーションにおいても季節やイベントに合わせた施策の実施等により、引き続き安定した売上収益を見込んでいるとのこと。

 コンテンツ事業では、10月25日にマーベラス社との協業による貴銃士育成シミュレーションゲーム『千銃士』の事前登録を開始。新作リリースでは12月14日に『LINE ポコパンタウン』を配信開始。App Storeのセールスランキングでは100位台をキープしており、まずまずのスタートを切った。

 そのほか、2017年10月5日にクラウドAIプラットフォーム「Clova WAVE」を正式販売開始。第2弾となるスマートスピーカー「Clova Friends」は、12月8日より予約販売を開始。「Clova」の本格的な投資や新たな株式報酬費用により営業費用の増加を見込んでいるが、引き続き、営業黒字は達成することを見込んでいるという。

(出典)2017年12月期第3四半期 決算説明会資料 p12

 


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