DeNA、ゲーム事業は『逆転オセロニア』が月商10億円を超えるヒットタイトルに成長 任天堂との協業タイトルにも注力

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【決算概要】

 株式会社ディー・エヌ・エーは11月9日に2018年3月期第2四半期の決算を発表した。第2四半期までの累計連結業績(2017年4月~2017年9月30日)は売上高733億1,400万円(前年同期比4.2%減)、営業利益136億5,800万円(前年同期比10.3%減)、税引前利益160億7,100万円(前年同期比6.1%増)、純利益103億4,600万円(前年同期比7.9%減)となった。

 第2四半期の単期業績は、売上高369億円(前年同期比4%減)、営業利益73億円(前年同期比8%減)、税引前利益80億円(前年同期比1%減)、純利益50億円(前年同期比17%減)。
(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p2

【事業状況】

(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p3

ゲーム事業

 スマートフォン向けゲームの開発・運営、プラットフォームサービス「Mobage(モバゲー)」を提供しているゲーム事業は、第2四半期までの累計でセグメント売上487億1,400万円(前年同期比3.4%減)、セグメント利益は134億6,500万円(前年同期比2.5%増)となった。

(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p5

 国内のアプリにおけるユーザ消費額は堅調で、特に『逆転オセロニア』が月商10億円を超えるヒットタイトルに成長し、売上全体に大きく寄与した。この成長を牽引したのはユーザーエンゲージメント重視のマーケティング施策で、7月から9月にかけてDAUが急増している様子が窺える。(関連記事はこちら

(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p8

 任天堂との協業タイトルである『Super Mario Run』『Fire Emblem Heroes』も概ね好調だった。『Super Mario Run』は151の配信地域全てでApp Storeのダウンロードランキング1位(App Annieによる調査)を獲得し、累計2億ダウンロードを達成した。『Fire Emblem Heroes』は日本とアメリカのセールスランキングで度々トップ10入りしており、9月時点で売上の約半分を海外が占めるという。11月28日には香港、台湾、マカオ、タイ、シンガポールでも配信開始となり、更なる拡大が見込まれている。

(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p7

 その他のIPタイトルでは、人気アニメ作品「マクロス」シリーズを起用したリズムゲーム『歌マクロススマホDeカルチャー』が8月にリリースされた。リリース直後から100万ダウンロードを達成するなど、初動は好調だったものの、1ヶ月後にはApp Storeゲームカテゴリのセールスランキングで50位を下回るようになり、現在まで下降傾向が続いている。今後は更なるIPファンの獲得が課題となるだろう。

(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p9

EC事業

 旅行代理店サービス「DeNAトラベル」、決済代行サービス「ペイジェント」などを展開するEC事業は、第2四半期までの累計でセグメント売上80億200万円(前年同期比16.5%減)、セグメント損失は1億3,500万円(前年同期は9億9,400万円の利益)となった。減収減益となったのは、オークションサービス「モバオク」の利用減少に加え、2016年12月に「DeNAショッピング」および「auショッピングモール」をKDDIへ事業譲渡したためとしている。

(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p10

スポーツ事業

 プロ野球球団・横浜DeNAベイスターズを運営するスポーツ事業では、第2四半期までの累計でセグメント売上124億8,200万円(前年同期比6.5%増)、セグメント利益は44億1,000万円(前年同期比10.3%増)となった。横浜DeNAベイスターズは19年ぶりに日本シリーズに進出する活躍ぶりで人気を集め、同球団主催の試合は平均観客動員数が過去最高を記録。また、売上はグッズ・飲食、スポンサー料による収益が拡充し、入場料に依存気味だった収益構造が大きく改善された。

(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p11

新規事業

 新規事業では電子書籍の「マンガボックス」やソーシャルLIVEサービス「SHOWROOM」などを運営し、セグメント売上45億6,200万円(前年同期比13.8%減)、セグメント損失は24億7,700万円(前年同期は20億6,200万円の損失)となった。「SHOWROOM」はオーディション番組などで他社ゲームタイトルのプロモーションにも利用されるなど、業界各社からも注目が集まっている。

(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p12

 なお、今期の減収はメディア事業の一時停止によるもの。11月に女性向け情報サイト「MERY」が運営を再開したが、DeNAと小学館が共同出資しているサイト運営会社・株式会社MERYの業績は含まれていない。

 

見通し

 主力であるゲーム事業の市場動向が予測困難であることから、通期の連結業績予測は公表せず、翌四半期の業績のみ見通しを発表している。2018年3月期第3四半期の連結累計業績予想は、売上高1,066億円(前年同期比1.9%減)、営業利益168億円(同10.0%減)を見込む。

(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p16

 ゲーム事業は、任天堂との協業タイトルを含めた既存タイトルの強化に注力しつつ、有力IPを起用したタイトルで中国市場への展開を図るとしている。足下では、11月21日に『どうぶつの森 ポケットキャンプ』(アプリ配信は任天堂)、12月7日に新作RPG『メギド72』がリリースされた。両作ともランキングは落ち着いた滑り出しだが、ユーザの評価は高いようだ。

(出典)2018年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p6

 EC事業ではDeNAトラベルと決済サービス「ペイジェント」の取扱高の拡大を図る。スポーツ事業については、第3および第4四半期がプロ野球のオフシーズン中であるため、収益への寄与は限定的。その他の事業では収益化に向けた取り組みを進めるとのこと。


【関連リンク】

 

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