「O2Oでユーザーの熱量を高める」…位置ゲーム×マーケティングの最新事例と成果をモバイルファクトリー社に訊いた

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『ステーションメモリーズ!』『駅奪取シリーズ』など、位置情報連動型ゲームを開発・運営しているモバイルファクトリー。2017年6月には、東京証券取引所マザーズから東京証券取引所市場第一部へ市場変更(承認は5月)を果たし、直近の第2四半期決算(4-6月)では、売上高過去最高を更新しました。

主力事業は、位置情報を活用した位置情報連動型ゲームです。地方自治体や鉄道事業者と連携し、モバイル端末に限定せずリアルと連動した企画を行うことで、新しいユーザー体験を提供するとともに、地方創生などを通じて広く社会にも貢献。また最近では、映画作品とのタイアップや他社コンテンツとのコラボイベントなども実施しています。

成長性と安定性を兼ね備えた位置ゲームですが、ことマーケティング施策ではどのような取り組み、そして成果があるのでしょうか。

本稿では、モバイルファクトリー社のキーマンたちに、O2O施策やユーザー心理など、様々な視点から「位置ゲーム×マーケティング」というテーマでうかがってきました。

 

 

位置ゲームのユーザーが持つ熱量

株式会社モバイルファクトリー
取締役 事業担当
宮井 秀卓

モバイルサービス事業部
地方創生・観光プロモーションコンソーシアム 副代表理事
鈴木 康之

モバイルサービス事業部
『ステーションメモリーズ!』担当
松本 祐輔

 

――:本日はよろしくお願いします。早速ですが、自己紹介を兼ねて、皆さんのご担当されている分野や役割について教えてください。

鈴木康之氏(以下、鈴木):私は、O2O(Online to Offline:現実での購買活動等を促すオンライン施策)キャンペーンの企画と渉外を担当しています。O2Oでご協力いただくこととなる地方自治体、鉄道会社の方々との窓口というのが主な役割です。私自身は、ITを活用して自治体・観光地の課題解決やプロモーションを支援する「地方創生・観光プロモーションコンソーシアム」の副代表理事を務めさせていただいていることもあり、当社の『ステーションメモリーズ!(以下、駅メモ!)』を通じた地方創生をメインに取り組んでいます。

松本祐輔氏(以下、松本):『駅メモ!』の立ち上げよりフロントエンドエンジニアとして参加し、UXデザインやコンセプト、ゲームシステムの策定などに関わりました。現在は、『駅メモ!』をより多くの方に触っていただけるよう新機能の追加やコンテンツの強化に取り組んでいます。

宮井秀卓氏(以下、宮井):私は事業全体を管掌しています。

 

『ステーションメモリーズ!(駅メモ!)』はこんなゲーム!

本作は、全国9,100ヶ所以上ある駅を対象とした位置ゲームです。簡単操作で手軽にプレイできて、おでかけ記録や称号集めなど、可愛らしいキャラクター達と共に、毎日の通勤・通学を楽しめるのが特徴。

操作はシンプル。駅に着いたら「チェックイン」ボタンを押して、スマートフォンの位置情報データを使って“最寄りの駅”を収集していきます。駅を単純に集めるだけではなく、路線コンプや移動距離による称号、駅ごとのランキングなど、楽しめる要素が豊富にそろっています。

また、初めて訪れた日や訪れた回数など、様々な情報を思い出として記録できるほか、駅ごとに用意されたノートに思い出を書き込んだり、振り返ったり、ライフログアプリとしても使えます。

■『ステーションメモリーズ!』公式サイト
https://ekimemo.com/

 

――:ありがとうございます。今年6月に3周年を迎えた『駅メモ!』ですが、3年間の中で皆さんが最も印象に残っているキャンペーン、手応えを感じた瞬間を教えてください。

宮井:少し前ですが、3月にテレビ東京のビジネス情報番組「ワールドビジネスサテライト」で『駅メモ!』を取り上げていただいたことが印象深い出来事のひとつです。お陰様で、放送直後にはユーザー数が大きく増えました。しかも、その後も継続してプレイしてくださっているようで、積極的な課金にも繋がっています。最初は興味本位でインストールしてもらえたのかと思っていましたが、『駅メモ!』はビジネスパーソンと相性が良いようで、そういった層から新規ユーザーはまだまだ掘り起こせると確信することができました。

▲左から鈴木氏、宮井氏

 

――:なるほど。東京は電車移動が主流ですし、仕事で利用することも多いですからね。では、地方創生という面ではいかがでしょう。

鈴木:反響の大きかったキャンペーンとしては、2015年に開催した岩手県との共同施策があります。県内の鉄道駅を回るデジタルスタンプラリーを『駅メモ!』と連動させたキャンペーンで、4,700人のユーザーを送客することができ、約2億3,400万円(同社試算)規模の経済効果をもたらす大成功となりました。

Twitter上でも、キャンペーンをきっかけに初めて岩手県に訪れたという人がたくさんいらっしゃいました。経済効果だけでなく、ユーザーの行動を促進し、思い出作りのきっかけとして機能できたことが非常に嬉しかったです。

松本:僕も岩手県での共同キャンペーンはよく印象に残っています。鉄道会社さんのご協力の下、IGRいわて銀河鉄道と三陸鉄道の車両にオリジナルのヘッドマークをつけて運行していただきました。ヘッドマークのお披露目会には多くの鉄道ファン、『駅メモ!』ファンにお越しいただいて、そのこともすごく嬉しかったですね。

もうひとつは、新海誠監督の映画「君の名は。」とのタイアップキャンペーンです。渋谷駅前のハチコーボードなど様々な交通広告を展開したところ、当時のブームもあって、知人から「あのゲームを手掛けているんだね」と声を掛けてもらうことがありました。施策の効果を身近に感じる出来事でした。

 

――:『駅メモ!』はコラボレーション施策が盛んですが、いずれもユーザーの熱量に驚かされます。その熱量があってこそ、O2Oに繋がるのだと思いますが。

松本:先日までは、4月から6月まで放送していたTVアニメ「フレームアームズ・ガール」とのコラボレーションイベントを開催していました。放送内容に沿ってゲーム内のミッションが公開されるようになっていて、各話で登場した地点のチェックイン(位置情報の登録)を促したところ、こちらも大きな反響が寄せられました。ミッションはアニメ放送直後の0時に公開されるのですが、公開して数分後にはもうチェックインをしているユーザーがいました。アニメを見ながらチェックイン地点を予想しているようで、ミッション公開後に一番乗りを目指して熱心に遊びこんでいただいています。

 

休眠ユーザーがまたプレイしたくなる新たな施策

――:直近の決算資料(2017年12月期第2四半期)には、『駅メモ!』の休眠ユーザーの復帰を狙った施策が奏功してDAUが増加したとありますね。各社とも休眠ユーザーの掘り起こしに苦労している中、『駅メモ!』が成功した理由や施策の内容を教えてください。

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